こんにちは。ゆりりうすです。

あー、突然ですが季節がもうずれていやしませんか?梅雨だけど、湿っぽいのはわかるけど、湿度高いのはわかるけど、なんかすごく暑いですよね。梅雨寒なんて言葉が少し前まであった気がします。気のせい?

というわけで、本日は「ずれる」お話をしたいと思います。のっけから、季節がずれるから始まってしまいましたが、皆さんは自分の中で、あー、これはずれてしまったなあ、なんて経験はありませんか?私は大ありです。

大概何かしらずれながら生きている、と言っても過言ではありません。

子供の頃、母に教えてもらった編み物。マフラーを編んでいました。そしたら出来上がったのは帽子でした。どうして?兄はきちんとマフラーになったのに。

これは私の人生の全てを表している象徴的な出来事でした。

例えば(例えばが好きだなぁ)、私は高校生の頃、チェッカーズの藤井フミヤさんが好きだったんです。フミヤさんは福岡県の久留米出身だったので、今に久留米に行くんだ、と思っていたら久留米からバスで1時間程ずれた八女の人と結婚してしまいました。ずれています。

その前に私はイタリアに1ヶ月の短期留学をしていて、帰ってから改めて長くイタリアに行き、そこで北欧の家具職人と結婚して、日本には帰って来ない人生設計を立てていました。そこで子供を産んでハーフの子がいるはずでした。ところが、一旦日本に帰って来たら何故か、福岡の人と結婚してしまい、イタリアはおろか、北欧の人もキャンセルになり(妄想の中で)、日本で暮らしており、福岡と東京のハーフを3人産みました。大幅に予定がずれた。

しかも、私は与謝野晶子みたいなお母さんを目指していたのに、何故か岡本かの子みたいなお母さんになってしまいました。愛人も作っていないし、子供も踏み潰して太郎しか残らなかった、なんてことはありませんが理想とずいぶんずれました。まあ、私の資質の問題ですけど。

あと、出版社の編集者になりたかったのに、気が付けば文章を書いて編集者さんと打ち合わせをしていました。うーん、またしてもずれました。

そう言えば、人気作家の今村夏子さんが対談で、今村さんの作品はどこに着地するか分からなくてそこが面白い、というような事を相手に言われていたら、今村さんは「違うんです。普通の小説を書こうと思っているのに、いつも違うところに着地してしまうんです。」と仰っていて、「あっ、私と同じだ(失礼)この人もずれる人なんだ。」と思いました。

それと不思議なのは、同世代の人と価値観が大幅にずれています。およそ話が合わない人が多い。おかしいなあ。学生時代位までは、みんなとずれてる感じがしなかったものですが。

家の子供達も私達夫婦(変わり者オタク)に育てられているので、まだ若いのに、もうだいぶ同い年位の子達とずれているようです。ちょっと可哀想な気もしますが、親が親だから諦めて独自の道を行ってください。

旦那の読書もすごくずれています。最初に読んでいた本から、「あれ、これって何を参照にしているんだろう?」とすぐ思うみたいで、そこから派生していって結局様々な本に手を出してしまい、「あれ、俺最初に何を読んでいたんだっけ?」ということがしょっちゅうです。

私は話がどんどんずれるようで、自分では全く気づいていないのですが、あまりにもずれるので、次男に「頭が混乱する!」と言われたことがあります。次男は理数系の頭を持ち、整合性が取れているかが重要。だから私の話を聞くのが大変なのは解る。しかし、こちとら生まれた時から「不思議の国のアリス」の世界に放り込まれたような育ち方をしているんだから、一般常識で図らないでください。こっちの世界では整合性が取れています。何しろ私の母は赤の女王なんだから!という具合に論点が段々ずれていくわけです。

まっ、皆さんも薄々お気づきだと思いますが、このブログもしょっちゅう話がずれて着地点がおかしいですよね?もうね、これ私の持ち味だと思ってむしろそこを楽しんでください。最後は開き直りました。この展開もずれているんだと思います。