こんにちは。ゆりりうすです。
何、いきなり熱いです。暑いじゃなくて暑い。危険なくらいです。
かと思うと、旦那の実家の九州や従兄弟の住んでいる山口県では災害級の雨。地球が牙を剥いています。誰か助けて!
ところで私、相も変わらず寝ぼけて寝言がひどいです。最近の驚き発言寝言編。
①「ソクーロフも100%自分のことを分かっているわけじゃない。誰だってそうでしょう?でも、すぐに気持ちを聞きたがる。そこが日本の教育の限界です。」
②押井守さんと話しているらしい。「それは記号論では成り立ったいる。」「うん、うん、でもそれはクリアしているんですよ。」
一体何者?私の中に誰がいるんですか?ソクーロフのことなんて、私映画監督だってこと以外知りません。あと、記号論って何?多分、眠っている時の方が物知りです。何か物知りのおじさんが中に入っているようです。ごめんなさい。どうも女の人ではないです。凄くおっさんの匂いがします。全部、旦那に聞きました。
寝ぼけもすごいです。日曜日、夫婦で昼寝をしていました。そしたら、私がガバッと起きて何かバタバタしたようです。「どうしたの?」って旦那が聞いたら、「顔が、顔がない!!」と自分の顔を探していたらしい。まずいなあ。
前回「女に生まれるのは詰みか」というタイトルでブログを書いたところ、早速、件の女友達からメールが来て、しばらくその話で盛り上がっていました。で、「もし、子供がゾンビになったら?」というお題では、私は「子供じゃしょうがない。諦めて殺られるよ。」と言い、彼女は「自分もゾンビになる。」と言っておりました。「旦那がゾンビになったら?」は私は「躊躇しないで頭を狙って殺す。」と言い、彼女は「この世から跡形もなく消す。」と言っておりました。旦那方、これほとんどの奥方の総意だと思ってもらって構わないです。奥方達は旦那をこのように思っています。
さて、お待たせしました。今回のお話は「どこから見るか」です。
何でもそうですけど、どこから見るかによって考え方がまるで違ったりしますよね。そうですね、例えば、私は絵本を書いているので絵本の中の動物の話だと、うさぎという動物は日本では、割りと良い役に振られることが多い気がします。「カチカチ山」を代表として、知恵のある動物といったところ。ところが、これがヨーロッパになると一転、悪い動物になります。イソップ物語の「ウサギとカメ」でもそうですし、「ピーターラビット」でも、マクレガーさんにとっては、彼の畑を荒らす悪い動物です。なんとピーターのお父さんはミートパイにされてしまいます。
日本では、熊の出てくるお話はある意味戦いだったりします。でも、ロシアではゆったり大きな優しいイメージで描かれることが多いかな。ロシア人自体「クマ」と表現することもあり、そこからは悪い匂いはしません。ガブリエル·ヴァンサンが描く「セレスティーヌ」シリーズでは、ネズミの女の子セレスティーヌと大きな優しいクマのおじさんが出てきます。とても優しいおじさんで、セレスティーヌの心配事をいつも優しく取り除いてくれます。
竜ははっきり別れます。西洋では、ドラゴンは悪い生き物で、大抵勇者によって退治されます。でも東洋では、龍は神秘的な神に近い存在で、尊敬の対象です。日本では雨を降らせる龍神などもいて、非常に大切に扱われます。「千と千尋の神隠し」に出てくる「はく」の正体は龍神ですよね。日本のお寺でも、中国のお寺でも天井に立派な龍が描いてあるところは人気スポットだったりします。例外は、あれかな?「パフ」という曲に出てくる竜かな。英語圏の歌なので元の歌詞とどれ程違うか分からないけど、少なくとも悪い竜じゃない。日本語訳では「パフ、魔法の竜が暮らしてた」と始まり、男の子と仲良くなり、でも男の子が育って大人になってしまったら、竜のことを忘れて、竜が泣きながら洞穴に帰っていった、という内容だったと思います。これは優しいドラゴンの話です。
ロバは、スペインの「プラテーロとぼく」では、優しいかわいいロバですが、アメリカでは「馬鹿」の象徴ですよね。「ドンキー」です。
タヌキ、キツネ。キツネは世界中で多くは「ずるい」動物として描かれています。タヌキは特殊です。日本以外では、ほとんど見たことがないです。でも、日本のお話、絵本では沢山出てきます。「ずるい」と表現されることもありますが、「ちょっと抜けている」と表現されることもあります。でもタヌキ、キツネはおそらく妖怪から出ていると思われるので、人を化かす、あるいは騙すという役割を担っているようです。
昔、何で見たのかなあ。どなたか童話作家の方が作詞された歌の一節にこんなのがあったのを覚えています。「キツネはずるくないんだと、ロバはバカではないんだと」
猿は、割りとずる賢く描かれることが多いですね。「さるかに合戦」も「クラゲのほねはなぜないか」でも。しかし、中国ではどうですか?すごいお話がありますよね。そうです。「西遊記」です。それに出てくる猿の孫悟空は、まあ力は有り余っているけど賢いでしょうか?三蔵法師に操られ、お釈迦様の手の上から出ることも出来ません。その為、最初は嫌々、でも次第に三蔵法師を守る立派な猿になります。
若い頃、北京動物園で孫悟空のモデルになった「キンシコウ」という猿を見ました。なるほど、金色の毛で覆われていて目付きも賢そうでした。五味太郎さんが描いた絵本「さる·る·る·る」はとても面白くしています。言葉遊びでもあるのですが、なかなか間抜けなお猿さんです。
様々な動物が出てくるのは、やっぱり十二支ですか。それぞれの逸話が面白く、特にネコが騙されて、ネズミがなかなか賢いのが肝ですね。
人間とネズミの戦いは、もう本当に古くからあるので、(例えば、昔の倉にネズミ返しなんてありますもんね)ネズミは悪く描かれがち?色々ですね。「ハーメルンの笛吹おとこ」ではネズミ退治が出てくるので、ネズミは害獣です。でも日本の「おむすびころりん」では、ネズミはおじいさんと仲良くなります。やはり昔になるほどネズミの話はシビアかもしれません。でも、今のお話だと「ガンバの冒険」とか「トムとジェリー」とか、知恵が沢山あるネズミが出てきます。
私の偏見ですが、日本の反社の人は大きな犬を飼っているイメージがあります。ドーベルマンとかシェパードとか、古くは土佐犬とか。でもイタリアの反社の人は猫を飼っているイメージです。恐い指令を出しながら、「なぁ、そうだよな。」と猫に頬擦りしていそうです。まっ、あくまで私の偏見のイメージです。
ちょっと古い本で「動物占い」なる本がありました。まだ娘が生まれる前なので、娘だけは分からないのですが、家は私が銀のライオン、長男が赤のオオカミ、次男が紫の黒豹で猛獣だらけです。で、旦那はというと、なんと金のタヌキなんですね。ええ、猛獣の中にあって、1番賢く立ち回っているのは、実は旦那です。調べてないけど娘も猛獣な気がします。時々私にやることがすごく似ている。
ここでまた話をずらしますが(はい、ズレが来ました)、今の日本は例えると、ドラえもんのいないのび太の状態です。周りや無理を言ってくる国はみんなジャイアンですね。どうするのが一番良いか?私はスネ夫になることをお勧めします。ドラえもんのいないのび太なんです。まともにジャイアンにぶつかったら、到底敵わないですよ。それならスネ夫になり、時々ジャイアンにおべんちゃらを言いながら、時々ジャイアンの見方のふりをしながら、自分を譲らないことです。スネ夫は動物で、キツネに例えられていますよね。
あるいは、家の旦那のように金のタヌキになり、猛獣と上手く付き合いましょう。はい、日本に昔からいるタヌキ、キツネになるのです。
日本の政治家さんは、国内を騙す手腕は長けているのに、海外を騙すのは下手ですなあ。逆だと思うんです。馬鹿のふりでもいいんです。大事なのは、今回のテーマである「どこから見るか」です。外国から見て、見くびられない程度にあえて馬鹿を演じる。難しいですが、それくらいしか日本が生き延びられる道はないような気がします。大国に「この国は特に(別に)敵ではないな。」と思われればOKです。「うつけ」で「のぼう」でいいんです。
マハトマガンジーも言っています。「あなたのすることはほとんど無意味であるが、それでもしなくてはならない。それをするのは世界を変える為にではなく、世界によって自分が変えられないようにする為である。」
すごく良い言葉だと思いませんか?ゆりりうすはそのうち「タヌキ、キツネ党」でも立ち上げましょうか?本日は、ここに着地しました。